「たかが咳」と放置せず、原因を明らかにすることが大切です。
咳が長引く理由には、さまざまな疾患が隠れていることがあります。あなたの症状に合わせた適切な診断と治療を提供します。
咳が続く場合、その原因は一つではありません。以下に主な原因をわかりやすく解説します。
1. 感染後咳嗽
・概要:風邪などのウイルス感染後、気道が過敏になり咳が続きます。通常は8週間以内に自然に治ります。
・特徴: 風邪の後に咳だけが残る。夜間に咳が悪化しやすい。
2. 咳喘息
・概要:喘鳴(ゼーゼー音)がないタイプの喘息で、特に夜間や早朝に咳が出ます。
・特徴:冷たい空気や運動で咳が誘発される。慢性的に咳が続く。
3. 気管支喘息
・概要:気道が慢性的に炎症を起こし、過敏になります。喘鳴や息切れを伴うことが多いです。
・特徴:夜間や早朝に咳が悪化。運動後も症状が出ることがある。
4. 胃食道逆流症(GERD)
・概要:胃酸が食道に逆流し、咳の受容体を刺激します。
・特徴:食後や横になると咳が悪化。胸やけや酸っぱい味を感じることがある。
5. 副鼻腔炎(慢性副鼻腔炎)
・概要:鼻水や後鼻漏(鼻水が喉に流れ込む)が咳を引き起こします。
・特徴:寝ている間に咳が悪化。鼻づまりや顔面の圧迫感を伴う場合もあります。
6. 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
・概要:喫煙歴がある方に多く、気道が慢性的に閉塞される病気です。
・特徴:咳、痰、息切れが続く。冬季に悪化する傾向があります。
7. 肺癌
・概要:特に喫煙者の場合、長引く咳が唯一の症状であることがあります。
・特徴:血痰、体重減少、胸痛を伴う場合がある。早期発見が重要です。
8. その他の原因
・マイコプラズマ感染症:
若年層に多い非定型肺炎。乾いた咳が続く。
・百日咳:
ワクチン未接種者や免疫低下者に発症しやすい。激しい咳発作が特徴。
・間質性肺疾患:
肺の線維化が進行し、乾性咳嗽が見られる。
① 問診
あなたの症状や生活習慣を詳しくお伺いします。
② 診察
聴診を含む身体診察を行い、咳の原因を探ります。
③ 必要な検査
レントゲン、呼吸機能検査、血液検査、アレルギー検査などを適宜実施します。
④ 治療方針の決定
原因に基づいた最適な治療を提供します。
泉佐野あだちクリニック
内科・小児科・アレルギー科
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